サプリメント

αリポ酸

 

時代のサプリメントブームに乗って広く知られるようになったαリポ酸。
体脂肪が減る、とか中年太りの解消に、などのうたい文句に魅かれ、「飲むだけで痩せられるわけがない」と疑いながらもお金を出して痩せられるなら、少しぐらい・・・と思ってしまうのも仕方のないことかもしれません。
実際のところ、αリポ酸を飲むことによって人の体重が減るかどうかはまだまだ科学的な検証が必要なようです。
αリポ酸などのサプリメントはあくまでも手助けであることを忘れず、適度な運動や食生活の見直しを行なった上で摂取することが大切です。

 

さて、αリポ酸の体内での働きは、細胞内でエネルギーが作られるときに補酵素として働くことです。
食事から摂取した炭水化物がエネルギーに変わるときに不可欠な成分と言われます。
αリポ酸は体内でも作られますが、年齢を重ねるにつれ、その量は減ってきます。
これが中年太りの原因だという声もありますが、実際には中年太りにはさまざまな原因がからんでいますので、αリポ酸だけで肥満を解消するのは難しいでしょう。

 

αリポ酸にはもうひとつ、注目されている作用があります。
それは抗酸化作用で、ビタミンCなどの他の抗酸化作用を持つ物質よりも強力な抗酸化力があると言われています。
活性酸素の働きを抑えることから老化を遅らせ、脂肪の酸化を抑えることから動脈硬化を予防する効果もあるのでは、という意見もあります。
このようにαリポ酸のサプリメントには未知なるさまざまな可能性が秘められていると言えそうです。

 

 

サイリウム

おなかの調子を整える目的のサプリメントやダイエット食品などに含まれているサイリウム。
サイリウムはオオバコの一種から取れる食物繊維で、水分を吸うとふくらみ、お通じをよくしてくれると言われます。
サイリウムを水に溶かして飲むタイプのサプリメントも発売されていますが、サイリウムは水を含むとゼリー状にふくらみ、飲んだあとに満腹感も得られ、お通じの改善だけでなく食べすぎ防止にもなるという人もいます。
他にはサイリウムのこのような特徴を活かして、水と混ぜるだけのダイエットデザートとして商品化されているものもあります。
このデザート、ぷるぷる、そして少しもっちりとした食感がなかなかうけているようですが・・・

 

サイリウムは市販の便秘薬にも用いられている成分ですので、自分の判断で他の便秘薬とサイリウムのサプリメントを併用すると腹痛や下痢を起こす可能性があります。
便秘にもさまざまな原因があり、ストレスや緊張など精神的な要因による便秘の場合は、腸がれん縮していることもあり、食物繊維の取り過ぎが逆効果となってしまうこともあります。
このような場合は、サイリウムで刺激を与えるのではなく、乳酸菌を含むサプリメントなどを試して様子を見てもよいと思います。

 

サイリウムを含むものにはサプリメントのほか、ゼリー飲料やスナック麺類などもあります。
食べる際に気をつけたいのは、十分な量の水分と一緒に摂るということです。
少ない水分でサイリウム入りの食品を食べると、のどに留まって危険なこともあります。
小さい子どもには食べさせない方が無難でしょう。

ローヤルゼリー

数あるサプリメントの中でも、もう長い間、多くの人に愛飲されてきた大御所的存在のローヤルゼリー。
その名前から、何となく高貴なイメージが浮かんでしまうのは私だけでしょうか。

 

養蜂場がローヤルゼリーのサプリメントを作っていることなどから、みつばちとの関係は知っている人が多いと思いますが、プロポリスとかローヤルゼリーとか蜂蜜とか、何がどう違うのかはっきりわからない、という人もいることと思います。
ローヤルゼリーは蜂蜜から抽出した成分ではなく、働き蜂が分泌する乳白色の物質です。
今まで蜂蜜と同じようなつもりで飲んでいた人も、みつばちが分泌したものだと思うと「えっ!」とちょっと引いてしまうかもしれませんね。
でもこのローヤルゼリーの中にはアミノ酸やビタミン、ミネラルなど豊富な栄養素が含まれ、栄養補給だけでなく新陳代謝の促進やエネルギーの供給にも役立つと言われています。
ハチの幼虫は生後3日間、このローヤルゼリーを食べることができますが、女王蜂の幼虫はその後もずっとローヤルゼリーを食べることができます。
そのため、ローヤルゼリーは王乳とも呼ばれています。
やはり、ハチの世界ではかなり高貴な食べ物のようです。

 

もちろん人間にとっても嬉しい作用はいろいろあり、血液の流れをよくし、高コレステロール改善作用や抗菌作用、抗がん作用もあるとされています。
血行をよくし、肌に潤いを与えるなど、美容面でも期待できそうですね。
しかしローヤルゼリーを摂る場合にはアレルギーに気をつけなければいけません。
ローヤルゼリーは天然由来の物質であるため、いろいろな花の花粉など多くの物質が含まれています。
そのためアトピーやぜん息、花粉症などのアレルギー疾患のある人には、じんましん、顔のむくみ、湿疹、呼吸困難などのアレルギー反応が出ることもあります。
アレルギー症状が出たらすぐに使用をやめるか、アトピーやぜん息を持っている人は始めから使用を避けた方がよいかもしれません。